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オカリナ警官と握手する男
- 2009/08/30(日) 21:09:51
自転車で二人乗りしていると、どこからともなく笛の音が聴こえてきて、辺りを見回すと、塀の上にオカリナを吹くお巡りさん。自転車の二人があわてていると、お巡りさんは演奏を止め、制帽のつばを人差し指でちょんと跳ね上げてニヤリ。すかさず十数メートルジャンプし、2、3回宙返りして自転車の前に着地。制服も呼吸も一切乱さず涼しい顔で、「自転車の二人乗り、けしからんな。」みたいなことを言って、その自転車のベルをチリンと鳴らし、二本指のかっちょいい敬礼をスチャっとやって、いずこへともなく去って行く。そんなイカしたお巡りさんの出没を実現させるためには、ホイッスルはもうそろそろよした方がいいと思います。オカリナよりも横笛のほうが牛若丸みたいでかっちょいいと言う人がいるかもしれませんので横笛でもいいです。ハーモニカもいいかもしれません。ふと思いましたが、交通安全週間のときなんかに交差点に立っている時以外、ホイッスルを吹いているお巡りさんなんてあんまり見ないような気がします。
大人びた少年からオカリナを授かる男
- 2009/08/26(水) 20:54:24
若人を普通に注意する男
- 2009/08/20(木) 21:28:47
夏のプールサイドを走るのですから、食パンだけではいかにも寂しいと思ったのぶ代は、先輩の言うところの「俺の海水パンツ」を掲げて走ります。口に食パン手に海パン。何だか語呂がいい感じに気を良くしたのぶ代は「俺の海水パンツ」をブンブン振り回しながら全力で逃走するのです。そんなのぶ代のことを先輩は必死で追いかけます。何故ならば「俺の海水パンツ」とは実は先輩の海水パンツでして、それをはいてプールに浸かりたいがために返して欲しくって笑い声を交えて全力で追いかけているのです。え?プールは淡水だから海水パンツで入ったら怒られるんじゃないかって?確かに、その日の監視員の虫の居所が悪ければ、鬼のように怒られます。でも心配ご無用、今はどこのプールでも「海水淡水トレーディングシステム」というのを採用しておりまして、受付へ自前の海水パンツを持って行きますと、同じくらいの淡水パンツを貸してくれます。海水パンツをお持ちでない方もご安心を、1着1500淡水パンツ(およそ1500円)での販売の方も行っておりますゆえ・・・・・・同じくらいの淡水パンツってどういうこと?いい加減な話もこれくらいにしませんと、ちょびヒゲの弟に背中を触られそうです。
魚屋と握手する男
- 2009/08/16(日) 21:12:13
プールネタで描いておいてなんですが、昨日海水浴場へ行ってまいりました。早朝4時半に起き、JR総武線で千葉まで行き、内房線に乗り換え、岩井というところへ。駅から歩いて15分くらいのいわい海岸ちうところは、小さい頃に何度か来たところでしたので、さぞ懐かしい気分にひたれるであろうと、ワクワクしながら歩いておったのですが、着いたところはなんの変哲も無い海水浴場でございました。「はじめて見た!」と言っても過言ではないでしょう。「俺、この海水浴場はじめて見た!」と。30年も前の記憶ですから、まあ、そうなるでしょうな。海に入るつもりではなかったので水着も持ってきてないし、とりあえず海の家のベンチに腰掛け、砂浜と波の感じを眺めながら一服して、海水浴場を後にしました。民宿のある山の方へ行くと、駅から近いだけあって線路がありまして、そこは特に柵も無く、自由に横断できるのです。ここは憶えておりました。「そーそーそー!」などと思いながら、しばらくウロウロしていました。小さい頃の海の思い出が、山の方の鉄道の線路ってのは、なんだかちょっと・・・と思います。あ、今突然気がついた!写真撮ってきて載せればよかった!こんな、魚屋と日焼けの青年の握手の絵なんかよりよかったかもしれん!エラ呼吸だって、もっと潜んなくちゃ出来ないんじゃないか?・・・今度どっか行ったら写真撮ってこよっと。
魚屋に注意する男
- 2009/08/13(木) 20:54:27
夏ではありますが、何だかお天気の方があまり良くない日が続いておりまして、レジャーに出かけようという意欲がわいてまいりません。折角出掛けて、雨に降られたりなんかしたらガッカリしてしまうでしょう。あ、でも海やプールはそもそも水に濡れに行くレジャーのはず。どしゃ降りの日に出かければ、雨とプールで倍濡れるので、腹を抱えて笑い転げるくらい楽しいかもしれません。こうなったら四十を目前にしたこの夏、煙突の上は無理だから、一人どしゃ降りのプールでビスケットでも眺めて笑い転げたろかしら。笑い声はやがて泣き声に変わり、雨とプールに涙が加わって、しばらくもう水っ気は結構ちうくらい夏のレジャーを満喫できるかもしれないですもん・・・・・満喫しとる場合じゃないか・・・・・さて、そんなことより、赤い帽子の青年は今年もホイッスルをビュービュー吹いて、ハツラツとプールを監視しております。
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