夜のプールで泣いた男
- 2009/09/07(月) 21:06:44
あの人は握手が好き。気さくな人がよく握手したりしますが、ただ単に握手する行為が、好きで好きでたまらないという人はおそらくいないでしょう。待ちに待った休日に、街に出かけて誰かれとなく握手しまくって、汗をかいて笑う。そんな人はまずいないと思います。逆に、監視員のように号泣するほど握手が嫌いという人もいないでしょうけど。あ、嫌で泣いてるんじゃなくて子犬の握手がうれしくて泣いているのかもしれませんな。ハトは子犬を洗っているということですが、シャンプーや石けんを使っている様子はありません。たぶん濡れたタオルで拭いてるだけです。きゃつは拭くのが好きなんです。以上、プールサイド百景でした。
ハトに子犬を洗いにやって来られてしまう男
- 2009/09/03(木) 21:40:10
オカリナ警官と握手する男
- 2009/08/30(日) 21:09:51
自転車で二人乗りしていると、どこからともなく笛の音が聴こえてきて、辺りを見回すと、塀の上にオカリナを吹くお巡りさん。自転車の二人があわてていると、お巡りさんは演奏を止め、制帽のつばを人差し指でちょんと跳ね上げてニヤリ。すかさず十数メートルジャンプし、2、3回宙返りして自転車の前に着地。制服も呼吸も一切乱さず涼しい顔で、「自転車の二人乗り、けしからんな。」みたいなことを言って、その自転車のベルをチリンと鳴らし、二本指のかっちょいい敬礼をスチャっとやって、いずこへともなく去って行く。そんなイカしたお巡りさんの出没を実現させるためには、ホイッスルはもうそろそろよした方がいいと思います。オカリナよりも横笛のほうが牛若丸みたいでかっちょいいと言う人がいるかもしれませんので横笛でもいいです。ハーモニカもいいかもしれません。ふと思いましたが、交通安全週間のときなんかに交差点に立っている時以外、ホイッスルを吹いているお巡りさんなんてあんまり見ないような気がします。
大人びた少年からオカリナを授かる男
- 2009/08/26(水) 20:54:24
若人を普通に注意する男
- 2009/08/20(木) 21:28:47
夏のプールサイドを走るのですから、食パンだけではいかにも寂しいと思ったのぶ代は、先輩の言うところの「俺の海水パンツ」を掲げて走ります。口に食パン手に海パン。何だか語呂がいい感じに気を良くしたのぶ代は「俺の海水パンツ」をブンブン振り回しながら全力で逃走するのです。そんなのぶ代のことを先輩は必死で追いかけます。何故ならば「俺の海水パンツ」とは実は先輩の海水パンツでして、それをはいてプールに浸かりたいがために返して欲しくって笑い声を交えて全力で追いかけているのです。え?プールは淡水だから海水パンツで入ったら怒られるんじゃないかって?確かに、その日の監視員の虫の居所が悪ければ、鬼のように怒られます。でも心配ご無用、今はどこのプールでも「海水淡水トレーディングシステム」というのを採用しておりまして、受付へ自前の海水パンツを持って行きますと、同じくらいの淡水パンツを貸してくれます。海水パンツをお持ちでない方もご安心を、1着1500淡水パンツ(およそ1500円)での販売の方も行っておりますゆえ・・・・・・同じくらいの淡水パンツってどういうこと?いい加減な話もこれくらいにしませんと、ちょびヒゲの弟に背中を触られそうです。